彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)



「瑠華が事後報告で―――――――あたしに紹介してきた男が・・・埼玉で『龍勢偉鎧』というチームのリーダーをしていた『永山偉人(グレイト)』だったんです。」

「え!?永山グレイトって、『GREAT STAGE』のボスですか!?」

(彼氏彼女の関係だったの!?)




あのバカそうで亭主関白ヨロシクみたいなクズと、瑠華さんが恋人同士だった!?



びっくりして聞き返せば、ツバキさんも同じような顔で私を見ていた。



「ご存じでしたか!?」

「え、ええ・・・龍星軍の縄張りで、ネットカジノを使った悪事をしているやからです!」

「そこまでわかっているなんて・・・さすが、龍星軍の凛道蓮さんですね。奴らがしている悪いことって、カジノでしょう?」

「え!?ご存じでしたか!?」

「はい。埼玉でも同じことしてましたから・・・違法ハーブはもちろん、引ったくり、未成年の男女の売買ときて、一番力を入れていたのがカジノなんです。」

「埼玉でもネットカジノをしていたのですか?」

「していたみたいですが・・・メインでは、してなかったみたいです。埼玉でメインにしていたのは、人を集めて開くレトロなもので~日本式の花札とサイコロ、ラスベガスのルーレットやポーカーなんかで、賭けをしてお金を稼いでましたよ。」

「一応・・・ギャンブルで稼いでいたという点では同じなのですね。」

「ええ。でもそうやって大っぴらにやってたので、地元のヤクザにばれましてね。ケツ持ちで話がついたんですが、その条件が毎月の支払いと瑠華にヤクザの幹部とエッチしろということでした。」

「最低な元彼ですね!?」



〔★だから元彼になったのだ★〕




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