彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)
「ちゅーことやからな!吉田さんとは、ほどほどにしときーや!?自分、人がええからなぁ~うははは!」
「ここで、吉田さんに話を戻すのですか!?」
「美味いわ、ルートビア!瑞希はんに勧めよか!?」
「ふざけんなっ!!サロンパス味をベースに、薬品味と接着剤味と!ハーブなのか、ナツメグなのかわからない味と!」
「うははは!凛、サロンパスを食べたことあるんかー?」
「ねぇーよ!!ねぇけど、そうとしか表現できん!!鼻から入ったサロンパスの匂いが、口の中にしみこんでサロンパスでもぉ―――――!!」
「うははは!!飲んだらどんなリアクションするやろ、瑞希はん?」
「飲ませねぇよ馬鹿野郎!!こんなもん嫌がらせか、ロシアンルーレットのパーティーでしか使えねぇよっ!!つーか、使いたくねぇよ!!こんなもんを瑞希お兄ちゃんに飲ませるとか、ふざけんじゃねぇぞテメーぇぇぇ!!絶対飲ませるな!!4代目龍星軍総長命令だっ!!!」
「うははは~!そこまであかんのー!?」
「当たり前だ!!」
〔★ダメな人はダメだろう★〕
「瑞希お兄ちゃんにルートピアは禁止だ!!マジふざけんなよっ!!!」
「うははは!凛こそ、吉田さん助けるとか~ふざけんなやぁ~?」
「はあ!?何お前!?俺が吉田さんに手を貸すのが気に入らねぇーから、激マズジュースで嫌がらせしたのかよ!?」
「うははは!犯罪に近い嫌がらせをされとんのは菅原凛やーん?わし、宗方はんほどやないけど、勘は鋭い方やでー!?ちゅーても、凛は1度決めると頑固やからなぁー!しゃーない!あかんようになったら、わしが助けたるから安心しー!!渕上の偽装仲直りの件もあるからなぁー」
「・・・っ!」
その言葉で思い出す。
クソ担任を使って、仲直りのふりをして、他の生徒の前で私を罠にかけた件を。
「どっちの凛も、馬鹿正直やからなぁ~」
「・・・。」
無邪気だけど、真面目に言ってくるヤマトに戸惑った。