彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)


「うははは!まぁええわ!ゲットしたポイント、菅原凛の方に送るからのぉー!見てみーや!新規やから、1000ポイントもらえたでー!うんさんくさいけどな!」

「怪しいわかってるのに、登録してくれたんですか!?」

「うははは!凛もそうやないかぁーい♪まぁ、ほぼ詐欺で間違いない思うけど!せやろ、凛~!?」

「それは・・・僕もそう思いますが・・・」

「うははは!当然や!しかし、このジュースが1本50円ってお得すぎやろう!?」

「そうですか、ルートピアは50・・・って!?吉田さんの話はもう終わり!?てか、50円だったんですか!?」

「この味なのになぁ~!」

「この味だからですよ!!安くて当然ですっ!」

(絶対に売れなかったから、安くしてたたき売りしたとしか思えない!!)



〔★美味しいと思ってる人が聞けば、怒りそうな意見だ★〕



「うははは!せやなぁ~!スーパーじゃ売ってへんものを校内で売るとは!!さすが、ブランド力が高い学校は違うで!生徒が優遇されるあゆみが丘学園ならでわやなっ!お財布にも優しいわ~!」

「なに、『良い物を安く提供してくれてる』みたいな解釈してるのですか!?僕が知る限りでは、そう言ってるのはヤマトだけだと思います・・・・」

・・・もっとも、この学校でヤマト以外と話すことはないけどさー

「うははは!!ほな、あとは凛道蓮に変身してからやな!瑞希はんとこで早めのコーヒーブレイクしようで!」

「それは同感です。」

「よっしゃ!ほな、帰ろうか!?」

「え!?まだ、始業式の途中ですよ?」

「うははは!けど、締め出されたやーん!?終わるまで待つつもりかいな!?」

「本音は帰りたいのですが・・・・」

(ここで帰ると、『サボって帰った』と、明日からのクラスのいじめが激しくなる。)


「おぉ!荷物が教室にあるから、戻らんとあかんのか!?けど、スマホと財布は持ち歩いとんやろう!?おぉ!けど、宿題が出てたなぁー!それ持って帰ってやらんとあかんわな~!こりゃ、うっかりやわぁ~!うはははは!!」

「解説をありがとうございます。」

まさしくその通り。


(帰らなかったら、帰らなかったで、教室で奴らに嫌味を言われるのはわかってる・・・。)


考えただけで気が滅入るわ。


〔★予測できる未来は暗かった★〕


< 76 / 922 >

この作品をシェア

pagetop