彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)
「昔・・・ネット通貨によるトラブルが問題になりましたよね?吉田さんの件・・・あれもネット通貨みたいなものだと思いませんか?」
「うはははは!あの子のは、通貨やなくて、ポイントやんか~?」
「そうです。呼び方は違いますが、どちらも金銭の受け渡しをしている点は同じです。」
「うははははー!その可能性はあるのー!?呼び方は違うけど、物は同じっちゅーことかぁ~!?長ちゃんはゲームが趣味やから、吉田さんのアプリゲームも知ってるかもしれんのぉ~!さりげのー聞いとくわ!」
「え?それぐらい、僕が確認しますよ?僕が頼まれたことですし・・・。」
「ええねんええねん!もし、わしらに迷惑かけたネット通貨と、吉田さんのネットポイントが同じもんなら、それこそ凛を関わらせたらあかんわ!瑞希はんから、撤退命令出てるからの~!」
「瑞希お兄ちゃんからの撤退禁止命令!?」
やめなさいと言われていることにも驚いたが、
「瑞希お兄ちゃん、ネット通貨をしてるんですか!?」
「うははは!してるゆーか、ヘルプを受けたわけやねん!世の中、思ったよりも狭くてのぉ~!わしのネトゲーのフレンドが、瑞希はんとフレンドやったんや!そいつがネット通貨で騙されて借金作ってもーたんやけど、瑞希はんが調べるたら、運営がアウトな人種やから撤退せぇー言われてのぉ~!わしら3人、泣く泣くドロンジョ様風に撤退したねん!3人で自転車はこいでへんけどなー!?うはははは!」
「なにそれ!?聞いてないんですけど!?」
「うはははは!凛には言わんでええって、瑞希はんから言われたからのぉ~?あ、言ってもうた!?忘れてや!」
ギュギュン!!
そう言ったヤマトのバイクが急停止する。
「わっ!?ゆっくり止まって下さい!」
「わし、せっかちやねん!着いたで~!うはははは!」
その言葉通り、愛しいお方が暮らす店舗兼住居の前にいた。