彼は高嶺のヤンキー様6(元ヤン)
半殺し状態の永山グレイト以下、『GREAT STAGE』を神城さんに任せて、龍星軍は撤収した。
みんな、何か言いたそうだったけど、何も言わないでいてくれた。
だけど、可児君に言われた。
「凛さん、あなたはこのまま、凛さんの実家にお帰り下さい。」
「実家って・・・・瑞希お兄ちゃんのところへ帰っちゃダメなんですか?」
「大変申し上げにくいのですが・・・『ややこしいから戻ってくるな』との初代総長命令なんです。」
「なんで!?電話途中で切ったから!?だけどあれは、ヘルメットマンさんがー!」
「そうじゃないです!店が・・・思いのほかクラッシュしてるんで、サツがきてんですよ。」
「警察が!?」
それもそうか・・・車がお店にツッコんだら、そうなるよね・・・
「さらにいえば、バラさんもなんだかんだ言って来てんですよね。」
「おじさんが?」
「はい。ですから、真田先輩は凛さんの身を案じて、立ち寄らずに帰れとのご命令を下されたんです。」
「わかりました。このまま帰ります。」
「そうしてください。不本意ですが、五十嵐がお送りすることになってますから。」
「うはははは!よろしこー!」
「ずるいよねぇ~いっつも、ヤマトっちがリンリンをさぁ~」
「我が君は、俺が送りたかったのですが、それも総長命令で・・・無念・・・・!」
「うはははは!指名っちゅうことで~凛、OK-!?」
「オッケー!」
てか、ヤマトじゃないと凛道蓮から菅原凛に戻れない。
瑞希お兄ちゃんの心遣いにホッとしつつも、1人だけ瑞希お兄ちゃんのお側に行けないことがちょっと残念だった。
~不利上等!探せ!救え!守れ!倒せ、『GREAT STAGE』!!~完~