もういっかい恋をする
洸に会った日から一ヶ月経った。

二回目。
スマホの画面に「相川洸」と表示された。

「...もし、もし」

つぎはなんだろう。
何がしたいのだろうか。そう思った。

けど、

「もしもし!??ゆずちゃん??」

電話越しからは懐かしい人の声がした。

洸のお姉ちゃんだ。きっと。

昔よくお話した。とても気さくな人できれいな人だ。

「夏恋さん?」

なんで。
急に夏恋さんから電話?

それも洸のスマホから。

なんか...なんか嫌な感じ。

「今すぐ来れる??☓☓病院!!!こっ洸がっ、」

すごく焦っている声だった。

ピーピー

電話は切れた。

洸がどうしたの。

病院?

なにがあったの?
どういうこと。

とりあえず行かなきゃ。

私は夏恋さんから伝えられた病院まで走った。



ガチャ!

「かれんっさん!」

病室に入るとたくさんの管が繋がった洸がベットの上で眠っていた。

「こ、う?」

「ゆずちゃ。来てくれてありがとう。」

夏恋さんは少し悲しそうな笑顔で私を見た。

洸。

何があったの?

理解できないよ。
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