皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした
そっか、ヒナもやっぱりお嬢様。



「ここで働きながら、いろいろお勉強できているので‼︎アリス様はいいお手本なのですよ」

「そんなことないわ。ヒナの方が実はレディなのかも…」

「落ち着きがないと言われ続けていますから、少しアリス様を見習わなければ…」

「ヒナに元気がなくなったら、ヒナじゃなくなってしまうじゃない」

「へへっ、アリス様、大好きです」



ヒナの方が殿下の妃に向いているんじゃないかしら…。



ん?




もしかして、ヒナって昔から殿下のこと知ってる?



その話をすれば、ヒナは殿下より弟のアレクサンダー様のほうが親しいようだ。



殿下の周りには女性はいなかったのだと教えられた。



「根っから女性が嫌いなのね…」

「時期皇帝で、あの見た目ですから、そりゃあ世の中の頭の軽いご令嬢からはおモテになりますよね。皆、取り入ろうとするのでしょうから」



それはそれで、少しかわいそうな気がする。



私も見た目でしか判断されたことがないもの。



嫌になる気持ちもわからなくはない。



< 153 / 480 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop