皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした
今からどこかへ行くのだろう。



「こんにちわ‼︎どこかへ行かれるのですか?」

「今から飲みにっ‼︎飲み…酒場へ向かうところでありますっ‼︎」

「それはどこにあるの?」

「王都の外れですっ‼︎」



あまり話しかけてやるな、アリス…。



このふたりからものすごい緊張が伝わってくるのだ。



「アリス、休日を返してやれ…」

「あっ、お引き止めしてごめんなさい。気を付けて行ってらしてね」



今から出陣するのかと言うほどの勢いで返事をしたふたりに背を向け、次の場所へ向かう。



さて、どこに行こうか。



あっ、あそこにしよう。



「これはお家ですか⁉︎」

「いや、ここは花や薬草を人工的に育てているのだ。温室なので、中は暖かいぞ」

「季節ではない花が生けられているのは、ここのお花だったのですね‼︎」

「手間はかかるが、薬はいくらあっても困らないのでな」

「すごいっ‼︎他にはどんなところが?」



いろいろ案内をした。



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