皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした
俺に幼女趣味があると思われたらどうするのだ…。



「ででででっ、殿下っ⁉︎」

「これはアリスだ。風邪薬の副作用で幼児化してしまった。このことは他言無用。他に漏らせば、お前の首が体から吹っ飛ぶと思え」

「かかかかかかかかかっ、かしこまりましたっ‼︎」

「では、ヒナとジェードを呼んでくれ。緊急事態だとな」

「はいっ‼︎」



アリスの服も着れずに、タオルに包んだ小さいアリスを急いで部屋に運んだ。



どうすればいいのだ⁉︎



「殿下ぁ、寒いですぅ…」

「待て‼︎お前の着られる服がないのだ‼︎」

「くしゅんっ‼︎」

「あぁっ、もう‼︎」



魔力石で火を灯していた暖炉の前に移動して、アリスを温める。


服もなければ、暖かい飲み物の作り方も俺は知らない‼︎



どうしたらいい⁉︎



なんでこうなった⁉︎



リリーの薬が美容に効くとして、若返り効果なのだとしたら…若返りすぎているではないかっ‼︎



「失礼しますっ‼︎どうなされたのですっ…殿下、それは犯罪です…」

「違うっ‼︎アリスが小さくなってしまったのだ‼︎」

「えっ?アリス様⁉︎」



とりあえずふたりに、とんでもなく冷めた目で見られた。



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