皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした
どうやら殿下は私を『子ども』と認識しているようだけど。



私は私で、中身は何も変わっていないのに。



それを受け入れられないのか、現実逃避しているのか。



とにかく、デロデロに甘やかされている。



「殿下は、幼女がお好きなのですか…?」

「お前の口からそんな言葉聞きたくない。さぁ、お昼寝しようか、アリス」



仕事を私の部屋に持ち込み、膝に私を座らせて仕事を終わらせる始末。



本当に離してくれない。



あの、殿下が‼︎



「うぅぅぅ…」

「眠いのだろう?睡魔に抗わずに寝るといい」



幼児化した私には、今まで以上に体力がないようで。



見た目、3歳。



中身は大人でも、体力も3歳なのだ。



抱っこされてベッドに連れて行かれて、隣に寝転ぶ殿下によしよしと頭を撫でられたら寝てしまう憎さ。



優しすぎる殿下は、どうやらこの状況も楽しんでしまってるようだ。



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