皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした
甘やかされること数日、窮屈さで目覚めると、元のサイズに戻っていた。



あれ?



お肌プルプル…。



子どもの時と同じような肌の滑らかさに感動。



リリーさん、いえ、リリー様、あなたは本物の魔女です‼︎



「んっ、起きたのか…?」

「殿下っ‼︎元に戻りましたっ‼︎」

「…………そうか。なかなかいい眺めだ」



子どもサイズの寝間着を着て寝ていた私が元に戻った。



ぺったんこになっていた胸も元に戻り、はち切れそうなボタン。



いや、数個はち切れている。



「でででで、殿下っ‼︎私の服っ‼︎取ってくださいっ‼︎バスローブでも構いませんからっ‼︎」

「なぜだ…?服なんて着なくてもいいのではないか?こんな明け方に俺を起こして…お前は大きくなると悪い妃になるのだな…」



なんて、とっても色気あふれる声で迫られる。



甘やかしていた殿下はどこへっ⁉︎



「ん?なにか言いたいことが?」

「き、着替え…」

「あんな姿ではキスもできなかった」



そう言って、殿下は私に触れるだけのキスをした。



< 175 / 480 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop