皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした
殿下が幼女好きじゃなかったことに一安心…。



でもっ‼︎



プチっと胸元で弾けそうなボタンを外されている。



苦しくてギューギューに締められていたものが、解放されることを心待ちにしていたかのように飛びだして来るので、必死に隠すしかない。



「ね、寝ぼけてます…?」

「目は覚めている。アリス、お前はこちらの方がいい」

「へっ?」

「触れたかったのだと、小さなアリスを見て気付いた」

「素直、ですね…」

「お前も素直に甘えて来たのではないのか?だから、俺も少し、思ったことを口にしてみることにした」



カーッと顔が熱くなる。



私が甘えていたことを、殿下はちゃんと受け入れてくれていたのだと思うと、恥ずかしくてたまらない。



「あんなに小さくなられると、いじめても面白くないのでな」



ニッと笑った殿下は、私の膨らみに顔を埋めた。



なので、思い切り突き飛ばしてバスルームに逃げ込んだ。



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