皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした
殿下の場合、正妃になる私が第一皇子を生むのが理想的。



ムダな跡目争いにならないためにも、私が男の子を産んだらいいと、自分でも思う。



殿下は殿下のお母様である皇后様の第一子。



それに、陛下の側妃に子どもはいないのだ。



それが理想的だし、殿下もリタ様やセレスティーナ様との間に子どもを作るつもりはないと思う。



私が…頑張らなきゃダメ…なのよね…?



「ひ、ヒナっ‼︎」

「はい?」

「私って、いつ殿下と子作りするのかしら‼︎」

「そ、それはおふたりの判断で…。えっと…いつですかね…?殿下もいいお年なのでそろそろ…」

「まだ21よ⁉︎早いわっ‼︎」

「この国では18、17で父になる男性が多いと思いますが…」



ですよね…。



私、ちゃんとできる…?



突き飛ばさない自信はないし、泣かない自信もない…。



「殿下次第ですよっ‼︎アリス様はそのまま殿下を受け入れればよろしいと思いますっ‼︎」

「ヒナも自分に同じことが言えて…?」

「す、すみません…」



とりあえずふたりで赤面した。



< 179 / 480 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop