―――桜田門―――
『―――貴方・・・サイバー攻撃で・・・パソコン機能を凍結させる事が出来る・・・そう言っていたわよね?警察やパソコンに詳しい人々しか、出来る事ではないわ・・・そうしたら、貴方の名前が浮上した。実の弟だからと言えど、悪い事をしている人を・・・庇ったりしないわ―――。』
其の言葉に、黒川秀樹は牧瀬里穂に、笑って言いのけた。彼は大声で笑っており、勢いよく立ち上がった。それから、『―――此処の・・・警察組織を・・・変える為だ―――。』と言い放つ。
秀樹は姉貴に武術を披露すると、ガシッと腕を掴まれると、逆に一本背負いを食らってしまった。
『―――姉貴・・・お前も・・・俺を・・・否定するのか?何故・・・庇ってくれない?―――。どうして・・・俺は・・・虐められるんだ?皆、皆、警察組織が悪いんだ・・・だから、懲らしめてやっただけだ。』
其の言葉に、黒川秀樹の姉―――牧瀬里穂は、パシーンと平手打ちを食らわせると、秀樹は悔しそうに見やった。それに―――彼は―――黒川秀樹は、勢いよく立ち上がった。誰もが困惑しており、牧瀬里穂は沢山の涙を流していた。自分の実の弟なのに―――。どうして、こんな人になっちゃうの?―――悔しい、悔しい。小さい頃は、秀樹はとても可愛く、優しい人でもあった―――。
其れなのに、どうして、こんな警察官になってしまったのか?―――秀樹は大声を張り上げた。
『―――黒川秀樹・・・貴方は・・・私達を・・・そそのかした―――。何故、唆したのか?-――あいつは、俺が振ってやった。俺は・・・あんな犯罪者何て・・・好きではない・・・そう言ったのに―――。』
『え・・・えぇぇぇ?貴方・・・由紀子とグルじゃないの?』
『そ・・・そうだ・・・此の黒川秀樹は・・・警察の所為で・・・こうなった―――。』
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