―――桜田門―――
『拝啓 木村連様
この度、お忙しい所、恐縮ですが、依頼内容を送らせて頂きました。私、大山銀蔵と言い、とある上場企業の社長であり、田口結子の姿が見えなくて、探して欲しいのです。九州の警察に言っても、誰も相手にしてくれない。大山銀蔵は彼女の父親でもあり、危うく、殺すところだった。田口結子はこの間、自分の相談をしに来ていた。連絡がないですって?何かあったに、違いない筈だ。田口結子は―――とても美人と言われており、友達はそこそこいるようだが、危ない事もある。だから、君たちの腕を見込んで、彼女を探して欲しい。群馬県警に頼んでもいいから。
私たちが集まる館で、最近、多数の殺人事件が、起こる様になってしまった。それは―――些細な事でもあった事だが、此処は九州の館でもあり、警察の情報によると、殺されたのは、大物御俳優のこの五人でもある。一人は、山口春馬、黒山緑、花型洋治、田口結子、魅録大樹の五人である。
この五人が犯人候補でもあるようで、色々と、彼等は逮捕出るようにしたい。義息子と娘―――田口結子と義理の息子―――婿養子になる、とある男性を、見付けて欲しい。捜索願だ―――。
だから、犯人はそいつかもしれない。そう思ってしまった―――。
犯人を捜してほしくて、我々は、お手紙を送った次第に、ございます。遅ればせながら、私は・・・大山銀蔵という物で、彼等の館を守る為に、一人で暮らしています。田口結子も連れて来てほしい。それは―――彼女が私の娘だからだ―――。田口結子に、殺人事件を起こしてほしく―――ないからだ。娘に・・・何かあったのでは、遅いんだ・・・彼女は結婚式を挙げるし、相手も、心配している。もし、娘の結婚式に間に合わなかったら、死んでいると報告を受けたなら、こっちにも・・・考えがある・・・良いな・・・彼女を・・・救い出してくれ―――。
                                    敬具 大山銀蔵』
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