―――桜田門―――
田口結子は今、お風呂から出やると、部屋に戻ると言った。お風呂上がりで、しかも、後、三十分もある。連はお風呂に入ると、十分くらい、お湯に浸かっていた。サウナに入り、冷水を被った。何時もより、気持よい、お風呂でもあった。黒山緑もお湯に浸かりながら、歌っていた―――。
『―――貴方・・・田口結子―――此処・・・貴方の実家だったの?』
連はきっぱりと問い質すと、田口結子は『ーーーえぇ・・・実は・・・私の所に・・・こんな手紙が届いたの・・・』
彼女は連と緑は二人に手紙を見せた。この手紙には―――こう書かれており、2人は眼を見張る。
『―――此処の・・・豪邸を貰い受け取りたい輩が、最近、多い―――。此処の屋敷は住みやすいし、色々な部屋が沢山、沢山、ある―――。それに―――私は・・・娘を探しているしね―――。田口結子―――君が娘だという事は、分かっている。だから、一目会いたい―――そう思った。』
『―――別に・・・挑発的な文章ではないわね・・・だけれど、こっちには・・・娘を守るって―――田口結子を狙っている人が居るって事かしら?』
誰もがそう思った。どうして、木村まで一緒に来い、それが書かれていた為、連も一緒に来た次第だ。仕事だから、当り前の事。探偵事務所として、田口結子に警告しないといけない事になった。
そんな中、田口結子をマークしろ、御じい様に―――はっきりとそう言った。何故か、田口結子は顔見知りだし、気になる事もある。それに―――此の手紙だって、まるで―――。それに―――この血の色をした、赤い文字で書かれている、まるで脅迫めいた文章か、挑戦状か見切っていない。
警察として、これは見逃せない。この真っ赤な文字で書かれた脅迫めいた文章、きっと何かある。
―――田口結子を・・・見張れ―――
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