―――桜田門―――
―――それから、六時になった―――
丁度六時の時、彼等は直人と連が来る前に、席に付いていた。彼女達が入って来ると、冥土さんは『―――こちらへ・・・』と言った。先程、彼女はおじい様に連絡し、見聞きしたことを言った。
花型洋治と山口春馬と田口結子は、雑誌で載っていたのと同じく、恋人三角関係だという―――。
黒山緑と魅録大樹は、真面目に付き合っているようだ。互いのご両親にも―――公認の中だった。
彼等は食事中に、大山銀蔵―――否、田口銀蔵―――直々に、ご紹介した理由を言って聞かせた。
『―――実は・・・ですね・・・私は・・・命を狙われてましてね・・・どうしてか・・・分からないし・・・娘には・・・小さき頃に・・・逃げられるし・・・妻も・・・昨年になくなりましてね・・・執事と冥土の二人しか、付き添ってくれる人はいない・・・だから、私が居なくなったら、この家がどうなるか?分からない。だから、君たちにテストを挙げよう―――。』
其の言葉に、一人の女性がダンッとテーブルを叩くと、大声を張り上げた―――ちょっと、貴方―――私達の誰かに、この建物の宝石を―――くれるんじゃないの?―――宝石💎を挙げるから、此処に呼んだんじゃないの?―――何なの?この宝石💎を挙げるって―――話が違うわ―――。
『―――それは・・・君たちの能力を見てからだ・・・君たちが・・・いかに、この家を守ってくれるかどうかに・・・かかって来る。だから、彼女達は―――。』
その時、田口銀蔵は笑いだすと、『―――君たちを・・・捕まえる為なんだよ―――。警察官として・・・それで・・・彼女達は・・・如何に優秀か・・・分かる筈でもある。わかるかい?』
―――貴方達・・・見ない顔だけど、警察なの?
貴女・・・知っていたの?
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