―――桜田門―――
彼女が演技をしているか、本当の事を言っているのか、警察官の仕事でもある。警察官は今、取り調べをしており、血液鑑定をしていた。この事件、まだまだ裏がありそうだ。この血液―――田口銀蔵の物であり、結子は―――う・・・嘘、でしょう?犯人は―――誰なの?あんた達が、犯人ね。
『―――連ちゃん・・・早速、逮捕して・・・貴方達・・・警察でもあるんでしょ?』
其の言葉に、連はパシーンと平手打ちを食らわせると、彼女は其の場に、派手に倒れてしまった。
『―――貴方・・・誰よ?田口結子―――ではないわね・・・貴方・・・何も知らないから―――。あのお城の事―――あのお屋敷、宝石会社の銀蔵が建てたもの―――宝石を取るには、十分でもある。それに―――田口銀蔵は、貴方達が・・・殺している・・・それをでっちあげる為
、仲間に田口結子と組んで、やりたい放題やっていた―――。だけど、私は・・・気にらない。』
其の言葉に、結子は『―――な・・・何?私達を・・・疑っているの?昔から、言うよね?先ずは、第一発見者を疑えって―――。この冥土が見付けたのよ?彼女を疑うべきでしょう―――。』と叫んでいた。此処の冥土は夕張夏子と言い、彼女は『ーーーそ・・・そんな・・・私・・・この部屋に用事があっただけであって、何もしていないわ・・・それに―――その拷問器具-――しっかりと占めてあったわ・・・いつも、確認しているけれど、雅か、彼が・・・こんな事に―――。』
冥土の夕張夏子は泣いており、話にならなかった。雅か、この子―――田口結子に背格好が似ている。もしかしたら、この二人―――同じ父と母から産まれた、実の娘ではないかと思い立った。
『―――貴方・・・昨夜に、田口銀蔵が呼びかけていたけれど、何の話しをしていたのかしら?』
『そうね・・・黒山緑も・・・気になるわ・・・私・・・裁判所の者だから、人を裁くのは、得意でもあるのよ?もしもの時には、覚悟しておいた方が良いわよ?』
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