―――桜田門―――
―――え?
連はこの時、初めて、人を撃つという事が、実感した―――。人を撃つという事は、死ぬという事―――。犯罪を止めるのは良いが、拳銃は凶悪犯にしか使えないと分かっている筈である―――。
その時、連は真面目な顔をすると、「―――御じい様・・・そうね・・・私・・・人殺しになる所だったのね、ごめんなさい。だけど、私がいたから、犯罪が留まったとは、いって欲しい―――。それだけは・・・譲れないわ・・・」と、きっぱりと言った―――。
その時、コンコン、と扉が叩かれると、「―――連・・・話がある―――。」と聞こえた―――。
それは―――鈴木裕であり、連の父親だった―――。それは人生かけての転機でもあった―――。
「―――何よ?また・・・警察をやめろ―――そう言いにきたの?」
「―――お前・・・派遣会社に転職しろ・・・お前には・・・危なっかしくて、拳銃は扱うなと言っている。これはお前の為にいっているんだ・・・本気で警察にならせた事、悪いって思っている。そこで・・・一つ提案なんだが、神奈川県警のキャプテンが、最近、変わり、お前と同じ年だし、縁談を考えてみる事は・・・出来ないだろうか?―――。木村優斗君と言い、其処の家と、縁談を考えて欲しいんだ・・・出来るか?」
その言葉に、連はドクン、と脈打つと、「―――私が・・・結婚?確かに・・・良いとは思うけど、どんな人なの?私・・・主婦より、警察が一番・・・良いと思うのに―――。なんで、私が・・・男の人と・・・」と言い放った―――。警察の警視正の息子さんで、是非、嫁に貰いたい―――そう思ったらしく。だから、彼女は写真を見せて貰った―――。
―――あら・・・格好いい人・・・
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