―――桜田門―――

―――家に帰ると、そこには―――両親と姉夫婦が待っていた。彼女は心配したような顔をしており、彼女はすぐ様指輪を見せた―――。それを見た途端、父は「お前・・・既に、行ったのか？」と問いただしてきた―――。彼女は怒られる覚悟で、「―――どんな人か、調べに行きました。」と正直に言う―――。彼等は顔を見合わせると、「―――貴方・・・本当に・・・警察の人じゃなくて・・・良かったの？恋愛はしていないというけど、本当なの？私たちにも教えてくれる？」と言ってきた―――。連はずっと好きだった人はいないが、気になっていた人はいた―――。友達でもあり、彼はずっとお兄様のように、思っていた―――。それに誠は―――連の義兄貴でもある。鈴木裕という、実父の前妻の息子であり、鈴木誠という。彼女は彼に思いを寄せていた。
「―――貴方・・・良く言ってくれた。本当に帰ってこないから、こっちは心配しちゃったわ。」
「―――そうよ・・・貴方・・・行くなら、黙っていられちゃ困るわ―――。」
「―――そうだ・・・何故、誰にも言わずに行ったんだ？」
その言葉に、連は「自分の伴侶がどういう人か聞いていなかったので、調べに行ってきたまで―――。丁度、指輪も貰えたわけだし、ご家族にご迷惑を掛けたつもり、ありません―――。そうですよね？御じい様？」と言い返した―――。御じい様の計らいでしょう？―――孫娘に危険な事をしたくない。だから、御見合いさせて―――銃を撃たせないようにしたのでしょう？
『―――親父・・・それは本当なのか？』
『―――貴方の・・・企みだって、最初から、ばれちゃているのに―――。貴方も・・・どうして、教えて下さらないの？』
―――これは私の判断です。御じい様は関係ありません。
ですから、御じい様を責めないでください。
私の判断が・・・間違っているとは、当然・・・思いませんが。