―――桜田門―――
―――
―――連は今、手術中でもある。医者は弾を除き、損傷した組織を繋げると、大手術になった。
それに御じい様も撃たれてしまい、二人は集中治療室に運ばれる事になった―――。彼は肺を撃ち抜かれ、心臓もかすっていた―――。連の家族と木村優斗の家族は心配していた―――。
二人とも、目を覚ませば、何とか生還出来ると思った―――。誠と明はギリッと唇を噛みしめる。
警察は爆弾犯を特定したら、やはり愛美が犯人だった―――。直ぐに血液判定をした―――。彼女は暴れており、中々、血液判定をしてくれない。鈴木誠はこんな麻友の姿にがっかりしてしまう。
彼女は連とは仲が良かったが、時々、喧嘩をする事もあった―――。だけど、それでも姉妹―――だと思っていた―――。どうして、こうなった?―――誠と優斗はショックを隠せない―――。
この娘―――妹なのか―――。警察の人々は、鈴木愛実を警戒していた―――。彼女はずっと―――友達を裏切っていた―――。それを信じてしまったーーー。彼女も兄貴を愛していた。
誠が一番ショックなのは、実の妹が、こんなことをしているのが、許せなかった―――。御じい様が言っている意味が分かった―――。拳銃で相打ちするなど、もってのほかである―――。だから、警察は犯罪者になめられる―――。好きだった人を、失う所だった―――。
『―――お前には・・・全うに、生きて行って欲しい・・・』
―――いつかの・・・御じい様の言葉が・・・胸に響く・・・
彼女―――ずっと誠が気になっており、今迄、ちゃんとした恋愛をしていなかった―――。
『―――連・・・優しさを、忘れるな―――。』
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