―――桜田門―――

第三章 殺人事件

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―――あれから、半年が経った。彼女は相変わらず病院に入院していた。まだ記憶喪失が治っておらず、まだ思いだせない事もある―――。連は少し落ち着いて喋れるようになったが、まだまだ警察には戻れない―――。警察官になり、命を奪われる所だった―――。両親は心配している所だった―――。
連は今、御じい様が面会に来ており、ずっと守ってもらっており、自分の御じい様が来ているのに、御じい様の記憶すら、覚えていなかった―――。
御じい様は警察の職務が終り、今、やっと終わりに来た―――。勿論、爆弾犯の真犯人を見付けると、男性の名前は―――加木屋忍といい、忍はニヤッと笑みを浮かべている―――。
彼女は泣く事も忘れ、ずっと心にぽっかり穴が開いてしまったーーー。その為、何もする気は起きない―――。連は今、群馬の病院に行っており、一瞬、死にかけてしまったーーー。
彼女はずっと連は一緒に、警察官の上司をお見舞いに聞させた―――。今、殺人事件が起こり、連に相談を仰ぎに来た―――。彼女は眼を丸くすると、「―――貴方達・・・どちら様?」と問う。その言葉に、彼等は泣いてしまったーーー。手術は成功したけど、後遺症に見舞われてしまった。
「―――お前・・・俺の事も・・・思いださないのか?どうして、俺を置いていこうとするんだ?」
先程、漸く目を覚まし、彼女は―――連はゆっくりと起き上がると、ぼーっつめていた。一緒に働く事も出来なくなってしまったーーー。誰にもずっと好きになって貰いたかった。だから、ずっと木村優斗が好きだった―――。それなのに―――それなのに―――。
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