―――桜田門―――
整形しているのは、分かっている―――。茉菜はとても優しいはずなのに―――、相手を引っ叩いてしまったーーー。彼女は泣いており、「―――貴方・・・どうして、私の友達を・・・傷つけるの?貴方・・・何様のつもりだよ・・・最低・・・貴方みたいな旦那なんて、願い下げよ・・・離婚よ・・・離婚よ・・・」と言い放つ―――。それから、茉菜は泣きながら、歩き去った―――。
彼女はどうしても、この他人は許せない―――。子供まで作ってしまい、彼は睨んでいた―――。
「―――こいつ・・・こいつも、殺してやる・・・殺してやる・・・」
そうはっきりと呟くと、彼女の後を追いかけて行った―――。愛美は素早く逃げると、直ぐに逃げて行ってしまったーーー。そいつは「―――ち・・・」と舌打ちすると、その場から離れた。
連はまだ、意識が朦朧としており、ぼーっと天井を見ており、ずっと何かから怯えていた―――。
彼女は霊能力者であり、警察官になる前は、祖父の神社で修業をしていた―――。警察には入る事なく、神社で仕事をする事も出来た、筈だった―――。神社は祖母が守っている―――。
連はゆっくりと口を動かすと、誠が「―――どうした?」と問う。その時、連はゆっくりと口を動かした―――。連はこう言った―――。
「―――の・・・飲み物・・・くだ・・・さい・・・」
口絶え絶えだが、連はずっと眠っていたため、お腹が空いているとも言ってきた―――。ずっと大事な事を忘れると、誠はその方が良い―――そう思った―――。誠は水を汲んでくると、彼女は看護師さんに飲ませて貰う事になった―――。
「―――貴方・・・目を覚まして・・・良かったわね・・・」
「―――そうね・・・水を飲みましょう・・・ちょっとずつね・・・」
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