―――桜田門―――
その様子に、彼はへなへなっと地面にしゃがみ込んでしまったーーー。爆弾犯を見付けた―――。
爆弾犯はずっと身近に居た―――友達だと思っていなかった―――。どうして、爆弾犯に―――凶悪犯になってしまったの?―――加木屋忍に片手と腕を振り上げると、パシーンと引っ叩いてやった。仕事をする人に、涙ながらに言った―――。彼女は怒られる覚悟で、記憶喪失の振りをしていた。
『―――お前だけは、全うに生きろ。』
以前、御じい様ははっきりと言っていた―――。それなのに―――それなのに―――。今、彼は突然、パーンっと銃声が轟くと、御じい様は心臓を撃たれてしまったーーー。撃ったのは勿論、明であった―――。彼女は驚愕すると、「―――御じい様・・・」と言った―――。
『全うに生きる・・・それはね・・・間違った事をしないようでもあるが、幸せになる為に・・・一緒に過ごす仲間が出来る―――。』
以前、連は御じい様から、そう教わった―――。彼女はギリッと唇を噛みしめると、「―――こいつは・・・正体を現したな・・・やっぱり、こいつ・・・俺たちを騙していたんだ―――。」と言う。結婚詐欺師―――及び、銃刀法違反、殺人罪で起訴する事になった―――。
彼女は『―――御じい様・・・御じい様・・・』と叫んだ―――。
『―――どうして、私の御じい様が・・・撃てるの?どうして・・・貴方・・・人殺し―――。』
『―――人の事を言えるか。お前の御じい様が、母を自殺に追い込んだんだ―――。俺は―――爆弾処理班だ―――。爆弾を作る事も出き、解体する事もできる―――。確かに、結婚詐欺師だ―――警察から、お前の御じい様は・・特区の党に、拳銃で撃ち放ってやったよ―――。』
―――え・・・えぇぇぇ?なんですってぇ?
< 56 / 133 >

この作品をシェア

pagetop