―――桜田門―――
―――
―――連は今、友達に見舞われ、一緒に話をしていた。だけど、何も喋れなかった―――。彼女達のお喋りを聞くと、とても嬉しいが、そこには鈴木誠がおり、彼女は二人を楽しんでいた―――。
連の友達でもあり、彼女はいつもお見舞いに来てくれる―――。連には言ってはないが、自分は連を好きだと思っており、最初、妹として思っているが、彼女と接している内に、好きだと思うようになってしまったーーー。だけど、近親相姦になってしまい、諦めざるをえない―――。
今、弱っている連を見ており、彼も元気を挙げようと、「―――お前・・・早く、元気になってくれ・・・じゃないと、俺・・・」と、慌てて口を閉じた―――。其の場にいる連中はしっているが、誠はじわっと涙を流した―――。それから、「―――頼む・・・死なないでくれ・・・」と言った―――。其の言葉に、連はハッと見開いた―――。それから、「―――私・・・」と言った。
「―――貴方・・・お兄さん・・・皆、私・・・一体・・・」
漸く彼女は正気に戻り、連は眼を丸くした―――。そこには、連を抱きしめる、誠の姿があった。
彼女は吃驚してしまい、「―――ちょっと・・・お兄さん・・・」と身を捩った―――。
彼は「―――わ・・・悪い・・・」と呟くと、その場から離れ、何処かへ行ってしまったーーー。彼女は一瞬、涙を流してしまい、彼も泣いていた―――。この時、誠の無く姿をみて、自分も好きなんだ―――。本気で思ってしまったーーー。
連は夏海と茉菜も見舞いに来てくれ、茉菜はお菓子を持ってきてくれた―――。誰もが好きであり、一緒にいると楽しい―――。
―――ありがとう・・・
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