―――桜田門―――
高校生の時、彼女はあまりもの無口であり、友達からも馬鹿にされていた―――。高校生の時は、今とは考えられないほど、根暗だった連であり、一時期引きこもりになりかけた―――。親からすら、誰も信じてはくれず、御じい様だけだった―――信じてくれたのは―――。御じい様は本当は八十であり、警察職務も限界だった、らしい―――。だから、高校の時、御じい様は―――警察になれ―――そうして、高校生の時の同級生を、見返してみなさい―――そう教えてくれた―――。
だから、警察になった―――警察に入社出来、今、彼女は立派に働いていた―――。
警察官は違反をすれば、やっぱりそれ相応の処罰が下りる。警察になったからには、悪い事をした人達に全うに生きて行けるように、反省させる事ができる―――。
其の所為か、大学の時には―――少しだけでも、友達が出来るようになった―――。
吉川茉菜、桜田夏海、立川淳―――彼等は大学の友達だった―――。友達を大事にする事を覚えた。吉川茉莉はお姉系の恰好が得意で、英語が出来る女性だった。自分も英語が喋れるし、アメリカとか、海外に行きたい―――。桜田夏海は姫系の服が似合う、大人しいが、感情表現が出来ない子と思った。最初会った時、吃驚していた―――。自分と同じ思いをしていたんだ―――。そう思った―――。立川淳は荒川雅の彼氏で、自分を「―――連ちゃん・・・」と呼んでくれ、色々な相談に乗ってくれた。彼はずっと前から、二人は結婚する事が決まっており、二人は幸せ一杯だった。周りの友達は其れを聞くと、涙を流して喜んでいた―――。
連はずっと好きでもあり、仕事が何より楽しい―――。そう思ってしまったーーー。
仕返ししたらしたで自分の所為にされる―――。本気で自分を心配してくれたのは、御じい様だけだった―――。
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