―――桜田門―――
誠は今、家族の所へ電話する事にし、彼はメールを確認していた―――。メールには三通あり、自分の母親と連の父親と、何故か、ある人からのメールが届いていた―――。それを見た瞬間、彼は泣いてしまったーーー。彼は御じい様をかなり尊敬しており、どうして死んでしまったーーー。
―――加木屋は絶対に・・・許せない。俺の妹ではなく、本当はこっちと結婚する筈だった。貰われっこの挙句、鈴木家に入って、兄弟にさせられてしまった。だけど、御じい様から、こんなメールがあった―――。ずっと好きだったのに、どうして、俺が連の兄になれと言ったのかといえば、悪行を働いている男性と付き合っていると知り、彼女と忍がデートしている時、独自で尾行をしていた―――。実は、探偵事務も経営しており、そこに頼んでずっと見張っていた―――。警察が必要な探偵事務所で働く事になった―――。探偵より、警察より、連にとって妥当だと思ってしまったーーー。
ずっと好きだった人は、失って初めて気づくもの―――。失うほど、怖い存在と思うなら、最初から、恋愛なんて、出来ない―――。連はずっとそう思っていた―――。
『―――貴方・・・彼氏でも作らないの?それとも・・・まだ、恋愛するのは・・・怖い・・・そういうの?』
以前、母親に言われ、連は『―――だって・・・恋愛って、こう・・・しっくりくる人がいないのよ―――。それに―――。』と彼女は俯いた。連にとって大事なのは、裕と言う―――御父様が紹介してきた人だった―――。だけど、自分は結局流してしまったーーー。誠になんて謝ろう。
『―――木村・・・木村・・・連・・・私の名前・・・そうよ!!!私は・・・木村連-――。もう・・・鈴木ではないの・・・加木屋と言う、忍と言う、兄貴を捕まえる・・・絶対―――。』
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