―――桜田門―――
警察は警察で、今、大変な事がまた起きている―――。それは誘拐事件でもあり、大の大人が誘拐された―――そう騒がれており、彼女はその話を聞いた途端、自分も探しに行く―――そう言いだした―――。だけど、自分は病院にいる―――だから、電話で話せるような場所へ行き、義兄貴に電話した―――。
『―――もしもし・・・連だけど、ひょっとすると・・・誘拐された人・・・派遣会社の人じゃない・・・?だって・・・派遣会社の資料を持っていたんでしょう?ひょっとすると・・・学生だと思うわ・・・だから、二十歳くらいの子・・・だと思うけど・・・』
『―――そうか・・・男性と言うから、事情が分からなくなったんだ・・・まだ二十歳かも知れない。確かに、其れは否めないな―――。よし・・・調べてみよう―――。』
『―――お兄様・・・貴方は・・・私と一緒にいるだけで・・・ずっと幸せだからね―――。だから、安心してください―――。』
以前、連と誠は話し合い、義兄妹でいる―――。そういう事になった―――。警察関係者はずっと心配していた―――。だから、連は誠に『―――ありがとう・・・』と、そう言った―――。
誰にも好かれる人になりたい―――。連はそう思っていた―――。彼女はずっと好きで居る事は、出来ない事が分かった―――。それは―――もっと、良い人を見つける事にした―――。結婚は夢であり、いつかしたいと思っており、彼女は良い人を見つける事にした―――。
一瞬、結婚は懲り懲りだと思い、誰とも関係を持ちたくない―――そう思ってしまった―――。
「―――誠兄・・・ありがとう・・・」
「―――いいえ・・・こちらこそ・・・」
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