―――桜田門―――
今、赤ちゃんは家に帰っており、2人は愛おしそうに見ていた。赤ちゃん用のベッドに寝かせている。亮は今、哺乳瓶でミルクを飲ませようと思い、彼女は粉ミルクを作る事にした。粉ミルクは赤ちゃんが栄養を取る為の、ミルクをいれる容器でもある。亮が産まれると、祖父母は笑っていた。
女の子が良かったようで、連が産まれた時、座布団に包んで、歩きながらあやしている写真を見つけた。祖父の顔を見た途端、彼女は泣いてしまった。家族に愛されている証拠でもあり、自分は良い家庭に産まれたと思った。祖父母は泣いていた。泣きながら亮を見ており、彼等は喜んでいた。
『―――貴方達・・・良く・・・頑張ったわね・・・此の子・・・立派に育つと良いけど、ちゃんとした人に育ててね・・・別に・・・本当に良い人ではなくても良いから・・・ちゃんとした人に・・・育ててね・・・』
其の言葉に、赤ちゃんはニマッと笑っており、手を動かしていた。此の子が―――赤ちゃんから、幼稚園児になって、小学生になって、中学生になって、高校生になって、大学生になって―――。
それでいて、何処かの会社に入って―――誰もが楽しみにしている、2人の赤ちゃんでもあった。
今度は―――二人目は、女の子が良いと思い、2人は幸せそうに笑っていた。祖父母は抱いてみると、『―――良し良し・・・お祖母ちゃんですよ?御じいさんですよ?元気に育ってね―――。』と言ってみた。連は誠の事を忘れはしないが、時々、手紙のやり取りをする事になった。だから、彼とは仲直りしており、連は直人と共に、赤ちゃんを育てる覚悟を持った。赤ちゃんは男児であり、可愛い息子が出来た事に、嬉しさを持つ。息子は一緒に暮す事になり、誰もが見に来ていた。
『―――貴方の赤ちゃん・・・可愛いじゃない!!』
―――良かった・・・幸せ―――
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