―――桜田門―――
2人は先程、家族旅行の帰りで、一人の男性に出くわした。黒宮秀樹と言う男性であり、とても綺麗な顔立ちをしていた。彼は爽やかな雰囲気でもあり、2人は食事🍽🍴を楽しんだ帰りであって、彼女はドキッとしており、ニコッと笑って来た。ブライダルフェアの近くを通りかかり、映画デートから帰る所で、お酒も飲んでいた。三人はとてもじゃないけれど、ギクシャクしていた。
映画デートはとても楽しかったし、面白く、且つ、感情移入出来る作品が、良い物でもある。
お金の羽振りが出来たら、彼等は子供達と一緒に、ななつ星に乗せてあげられる。ななつ星は、逃げない。子供が二人もいるのか?―――黒宮秀樹と言う、男性は羨ましそうに笑っていた―――。
『―――羨ましいな・・・君達は・・・結婚式が出来て・・・俺なんか・・・こんな性格だから、誰も寄ってこない・・・俺は・・・いつも、ゲイだと思われている。そんなわけないのに―――。悔しかった。それの所為で、女房に逃げられた。』
自分を好きになってくれない、そう思っている人にとって、人との愛情は大事である。女房が居るのに、好きになってくれない。その気持ちがどんなものか、思い知るがよい―――そう言い放つ。
其の言葉に、2人は顔を見合わせると、『―――お前は・・・好きな人・・・いるのか?』と問う。優斗はそう問い質すと、黒川真紀が好きで在り、彼女はずっと好きでもあった。黒川尚子は今、蓮見健吾に思いを寄せており、『健吾・・・』と、呼んでいる。蓮見健吾はニヤッとしており、『―――今日は・・・貴方の誕生日よ・・・一緒に祝いましょう・・・?』と共に笑った。
『―――お前は・・・何故、泣いている?何か・・・悪い事でも・・・あったのか?―――。』
『―――俺は・・・俺は・・・今、振られたんだ・・・』
―――え?えぇぇぇぇぇ?
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