浮気な彼と恋のマジックドライビング
「高山は看護師してるんだろ?」

いつのまにか私たちのテーブルに来ていた男子に話しかけられ、慌てて柊から目を離して目の前に視線をうつした。

「うん…」

「まだ独身だよな?」

かなりお酒を飲んだであろう彼は、すでに真っ赤な顔をして上から下まで私を舐めまわすように見つめてきた。

ムカムカして吐き気がする。

過去のトラウマから私は男の人が苦手でしかたがない。

とくに性的な目で見られていることがはっきりわかると、嫌悪感で吐き気が込み上げてくる。
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