浮気な彼と恋のマジックドライビング
「…彼氏…いないの?

俺、高校の時から気になってたんだ高山のこと。
いつも片瀬が側にいるから中々近づけなくてさ」

「…るから…」

伸ばされた手を避けるように距離をとる。

「いるから。
一緒に住んでる人がいるから」

「えっ!?

同棲してるの?」

「…同居してるの」

「男と…だよな?」

こくんと頷く。

「それ同棲っていうんだろ?

ちぇっ、残念。
まさか…片瀬?じゃないよな。」

何気なく呟いた彼の言葉にどきりとする。


「そうだよ、俺だよ」

いつのまに隣に来ていたのか柊が私の腕をつかみ私を自分の方へ引き寄せた。

会場がどよめきみんなの視線が一斉に私たちに集まっていた。

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