浮気な彼と恋のマジックドライビング
「俺たちずっと一緒に住んでるんだ。
だからなつに触るな」

鋭い視線で睨み付けている柊は怒っていた。

「帰るぞなつ」

「えっ!?
ちょっ、待ってよ柊!」

引きづられるように外へ連れ出された私の腕を柊は

「悪い…」

と慌てて離した。

「よかったの?私と一緒に住んでるって公表しちゃって…」

ため息をつきながら柊を見ると、その横顔は不貞腐れた子供のようで可愛らしくて思わず笑みがこぼれた。


< 26 / 77 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop