浮気な彼と恋のマジックドライビング
「もう…疲れちゃった。

私たち生活がすれ違いだし、看護師してる私がいけないんだけどここのところ夜勤ばかりのシフトで休みも合わないし。

柊はもてるから私より一緒にすごしてくれる子すぐ見つかるでしょ?」

私の言葉に柊が顔をしかめた。
「…俺といたくないから夜勤増やしてるだろ」

図星を刺されて思わず下唇をぎゅっと噛んだ。

「…柊だって私がいない夜は家に帰ってきてないでしょ…。

私には柊は手に終えない…。

もう一緒にいることが辛いの。

だから…終わりにして」

掴まれていた手にもう一度力が加わり柊は静かに目を伏せて私の手を解放した。

「…わかった…」

小さな声で答えた柊は翌日から帰ってこなくなった。
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