浮気な彼と恋のマジックドライビング
「じゃあ片瀬さん、もしかして…
今まで一緒に住んでいたのになつさんに手を出してないんですか?」

「出せるわけないだろ。

手ぇ繋いだのだって最近やっとだし、ようやく寝室を一緒にしてとりあえず同じベットで寝るように近づいたのに…別れ話されて…」

もう恥も外聞もなく俺はなつとの今までの生活を二人にぶちまけた。

香田は口をあんぐりあけて

「八年も一緒に住んでてよくそんな修行僧みたいに煩悩すてて側にいれましたね。

ある意味すげー。

俺には絶対まねできないっていうか片瀬さんやっぱメチャクチャ恋愛下手ですね」

「俺はこう見えて以外と硬派でお前見たいに中学高校は女とチャラチャラ遊んでないんだよ!」


「いやもっと軟派な人だとずっと思ってました…しかし恋愛偏差値の低さは明莉以下だろ…なぁ明莉」

「私もずっと女子校育ちですからね。
恋愛マスターの蓮司は、片瀬さんと違って手が早かったんでしょうねぇ。むかしっから!
さぞかし中学高校もすぐ手を出してたんでしょうね、私にしたみたいに!」

頬を膨らませた明莉ちゃんと、とたんに狼狽えだして言いわけを始めた香田。

目の前の二人の姿が羨ましいくらいに微笑ましかった。

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