浮気な彼と恋のマジックドライビング
「どこに出掛けていってるのかは知ってますか?」

「ううん、知らない…」


「俺もずっと誤解してました。
軽くてなんて不誠実な人なんだって思ってた。

片瀬さん、なつさんがいない夜は知り合いの店で誰にも内緒でバーテンのバイトしてるんですよ」

「えっ…!?」

香田くんの言葉に愕然とした。

私に給料のほとんどを渡してくれる柊は、バイトしないとやっていけないくらい大変だったのかと、勘ぐっていた自分が恥ずかしくなったと同時に無理をさせていた事実に胸が苦しくなった。
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