浮気な彼と恋のマジックドライビング
「柊には好きな女の子がいるでしょ?

去年くらいからよく、"はすみちゃん" って女の子の名前をすごく愛しそうな顔をして話してた。

もう我慢しないでよ!

私高校の時も先輩たちが話してたの聞いちゃったの。

柊がキャプテンに頼まれて私に優しくしてるって。

いろんな女の子に告白されてモテてたのに、私の面倒をみるために告白全部ことわってるって。

律儀で真面目な奴だよなって。

男性恐怖症の私の面倒をキャプテンに押し付けられて、他の女の子と遊べないモテるくせに不憫なやつだって!」

「なっ…!」

彼女の言葉に愕然とした。

俺が早く気持ちを伝えなかった為に、こんなにもずっと俺たちは誤解し続けなつを苦しめていたのだ。
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