浮気な彼と恋のマジックドライビング
逃げられた手に驚いて焦った顔をしてなつを見ると、なつは目尻をさげてくすりと笑い

「私と…家族になって…。

柊斗、宜しくお願いします」

そう言って右手を差し出した。

はじめて会ったあの日のように。

俺たちは握手を交わす。

「宜しく、夏生」

俺たちの新しい関係が再び始まる。

この日、俺は何度もいままでの時間を取り戻すかのように、なつに愛の言葉を耳元で囁いた。

はじめてふれあったお互いの体温はとても心地よくて…そのままきつく抱き締めて眠りについた。







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