浮気な彼と恋のマジックドライビング
「ったく、片瀬さんって相変わらず詰めがあまいですよね」

「…うるせぇ、お前最近生意気だ」

なつの料理に箸を伸ばし、ビールをそれぞれ一本ずつあけたところで香田が俺をからかいだした。

「そんなに修行僧の生活気にいってたんですか?

ようやく手がだせたのに…間抜けですね、片瀬さん」

「うるせぇ!
俺は早く子供となつとサッカーがやりたいんだ!

失敗じゃない!
わざとだ、わざと!

すごいだろ?

だてに高校時代サッカー部のエースやってねぇぞ?

百パーセントの命中率だ!」

「っていうか、ガキじゃないんですからちゃんとつけてやってくださいよ」

「うるせぇな!

仕方ないだろっ!

ずっとずーっとそんなこと俺はしてないんだ!

持ってるわけないだろ!」

俺たち酔っぱらいの会話を、なつと明莉ちゃんが俺たち以上に赤い顔をして聞いている。

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