ホームズの子孫はいつでも私を見つける
捕らえられた心
連れ去られそうになった日以来、ルパンさんは私のことを前よりも近くで見守ってくれるようになった。ルパンさんの視線はとても安心する。まるでーーー。
「和香ちゃん、どうしたの?ぼんやりして」
朝ご飯を作っていると、隣にいる園子ちゃんに心配された。私は「何でもないよ」と笑う。
クロワッサンとサラダなどをテーブルの上に並べ、朝ご飯を食べ始める。園子ちゃんは笑顔で「おいしい!」と言ってくれた。
園子ちゃんには、やっぱり誘拐されそうになったことなどは話していない。あの日は、震えが止まるまでルパンさんにそばにいてもらい、家まで送ってもらった。
「守られてばかりだな……」
ポツリと言った言葉は園子ちゃんには聞こえなかったようで、ホッとする。私はコーヒーに口をつけた。
イギリスにいた頃は、ホームズさんやワトソン先生に守られていた。二人から離れたらいいのかなと思っていたけど、フランスでもルパンさんや園子ちゃんに守られている。なんか、ダメだな。
「和香ちゃん、どうしたの?ぼんやりして」
朝ご飯を作っていると、隣にいる園子ちゃんに心配された。私は「何でもないよ」と笑う。
クロワッサンとサラダなどをテーブルの上に並べ、朝ご飯を食べ始める。園子ちゃんは笑顔で「おいしい!」と言ってくれた。
園子ちゃんには、やっぱり誘拐されそうになったことなどは話していない。あの日は、震えが止まるまでルパンさんにそばにいてもらい、家まで送ってもらった。
「守られてばかりだな……」
ポツリと言った言葉は園子ちゃんには聞こえなかったようで、ホッとする。私はコーヒーに口をつけた。
イギリスにいた頃は、ホームズさんやワトソン先生に守られていた。二人から離れたらいいのかなと思っていたけど、フランスでもルパンさんや園子ちゃんに守られている。なんか、ダメだな。