私の知らない私の家族
私の友達がお兄ちゃんのことを好きになるのは珍しいことではない。
この前家に来たシュリも、その前に家に来たカリナも、お兄ちゃんの前では猫を被り、私と2人っきりに戻ると、『お兄さんて彼女いるの?』とか『お兄さん、年下の方が好きだよね?』とか、私に聞いても信憑性の無いことをバンバン聞いてくるのだ。
友人たちのそんな質問にどう答えるべきか私は毎回迷うのだが、優しくてかっこよくてみんなの憧れのお兄ちゃんは、私の自慢のお兄ちゃんだった。
「ケーキ美味しい〜。てゆかリサって、うちのお兄ちゃんのこと好きでしょ?」
私がからかうと、リサは飲みかけのジュースを吹きそうになった。
「そ、そんなことないよ!」
「え?嫌いなの?」
「そーじゃない!もうサユ!私からかうなら数学教えないよ!」
「すいませんでしたあーっ!」
大きな声で笑いながら私たちは再び勉強に取り掛かった。
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この前家に来たシュリも、その前に家に来たカリナも、お兄ちゃんの前では猫を被り、私と2人っきりに戻ると、『お兄さんて彼女いるの?』とか『お兄さん、年下の方が好きだよね?』とか、私に聞いても信憑性の無いことをバンバン聞いてくるのだ。
友人たちのそんな質問にどう答えるべきか私は毎回迷うのだが、優しくてかっこよくてみんなの憧れのお兄ちゃんは、私の自慢のお兄ちゃんだった。
「ケーキ美味しい〜。てゆかリサって、うちのお兄ちゃんのこと好きでしょ?」
私がからかうと、リサは飲みかけのジュースを吹きそうになった。
「そ、そんなことないよ!」
「え?嫌いなの?」
「そーじゃない!もうサユ!私からかうなら数学教えないよ!」
「すいませんでしたあーっ!」
大きな声で笑いながら私たちは再び勉強に取り掛かった。
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