君の笑顔は
「おつかれ」


喫煙室に入ってそう声をかけてきたのは、野崎結衣。同期。

一緒に仕事する機会も多くて普段からよく話す。


「お互いな」

「また私たち残業してるのウケるよね」

「仕事できねぇのかもな」


というのはあっちも承知の冗談。

誰がどう見ても俺らは仕事できる部類。

その分任される量が多い。正直捌ききれないくらい。

それでもちゃんと期日には間に合わせることができるのが俺たちだった。

お互い仕事ができるのはよく知っていた。
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