最後のキスが忘れられなくて
トントンと階段を下りる周一の足音をぼんやりと耳にした。
私は呆然としてベッドに座った。
ゾクゾクした。
周一にキス以外の何もかもを奪われる。
そう思って身体が勝手に震えた。
小さい頃からの幼なじみといううわべだけの関係ではなく
本物の恋人として想っていいことに嬉しくて震えた。
ずっと好きだったから。
私の想いは彼の想いと同じだったことに涙があふれた。
良かった。
周一が私を選んでくれたことに素直に喜べた。
私は遊び相手ではない。
飲み友達でもない。
特別な彼女である。
なんとも言えないしんみりとした感覚があった。
彼の想いを大切にしたいと思った。
と同時に私には他に考えることがあった。
あと7か月で契約期間の3年が満了となる。
私は正社員ではなく
契約社員として勤務することを選んだ。
なぜなら目的があるからだ。
3年間勤務してその後失業認定を申請しながら
海外を旅行するという
ハチャメチャな人生設計を立てていた。
それは私の夢でもあった。
半年後に帰国して再就活し
また3年間勤務するというルーチンなわがままライフだ。
恐らく周一には理解してもらえそうにないと思った。
黙って旅立つつもりもなかったが言い出しにくい内容である。
悶々と考え続けて言えずじまいになるとも思った。
私は呆然としてベッドに座った。
ゾクゾクした。
周一にキス以外の何もかもを奪われる。
そう思って身体が勝手に震えた。
小さい頃からの幼なじみといううわべだけの関係ではなく
本物の恋人として想っていいことに嬉しくて震えた。
ずっと好きだったから。
私の想いは彼の想いと同じだったことに涙があふれた。
良かった。
周一が私を選んでくれたことに素直に喜べた。
私は遊び相手ではない。
飲み友達でもない。
特別な彼女である。
なんとも言えないしんみりとした感覚があった。
彼の想いを大切にしたいと思った。
と同時に私には他に考えることがあった。
あと7か月で契約期間の3年が満了となる。
私は正社員ではなく
契約社員として勤務することを選んだ。
なぜなら目的があるからだ。
3年間勤務してその後失業認定を申請しながら
海外を旅行するという
ハチャメチャな人生設計を立てていた。
それは私の夢でもあった。
半年後に帰国して再就活し
また3年間勤務するというルーチンなわがままライフだ。
恐らく周一には理解してもらえそうにないと思った。
黙って旅立つつもりもなかったが言い出しにくい内容である。
悶々と考え続けて言えずじまいになるとも思った。