利害関係から恋愛へ発展する方法
「では。改めまして。ゴホン」

私の前に来て正座をしている。

「横山孝一と言います。
えーっとですね、祐二さんとは学生時代からの古き友人でして・・・」


「うぜーよ、お前」


祐二に後ろから蹴りをいれられて中断させられてしまったけれど


「初めまして。真山ちひろと申します。
祐二さんとは水をぶっかけられた仲でして・・」


ソファーから降り、横山さんの前で正座をし
そんな事を言っていると


「お前ら、コントか何かか?」


ソファーに座り、ビールを飲みながら

呆れたように冷めた目で私と横山さんを見ている。


「あっはははは、俺のノリについてくるとは
お主ただ者ではないな?」


笑いながらそんな事を言われている。


「孝一、ビール飲みたけりゃ冷蔵庫あるから
勝手に取ってこいよ」

「あ、私取ってくるよ。
横山さん、ここにどーぞ」

そう言いながら、クッションをどかした。
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