利害関係から恋愛へ発展する方法
ほんと、ただの家政婦みたいなものなのかも。

住み込み家政婦・・・か。


「ちょっと出掛けてくるわ」


「あ、うん?」


もう仕事の時間になっちゃったんだ。

今日、何も話してないや。


ソファーの上で膝を抱え

テレビ画面を見つめていると

着替えを済ませた祐二が出てきた。

出てきたんだけど・・・・


「仕事じゃないの・・・?」


仕事のスーツじゃない・・・


あまり見たことないような服装だ。

ジャケットを羽織り、お洒落な・・・

ちゃんとした服装をしている。


「あぁ、休み。ちょっと出てくるわ」

「あ、うん・・・いってらっしゃい・・」


どこ行くの?なんて聞く権利ないもんなぁ。

祐二の行動を把握する権利なんて・・・


ないもんなぁ・・・。


あぁ、私ってほんと・・・中途半端だ。
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