利害関係から恋愛へ発展する方法

看病

いつものように仕事を終え会社を出た所で
携帯をチェックするものの・・・

祐二からの着信が一度も入っていない。

今日は仕事行ってないんだろうか。

大丈夫だよね?家にいるよね・・・

少しだけ、前の不安が甦ってしまい
思わず、その場に立ち止まってしまっている。


どうしよう、
もしまた帰って来ないとかだったら・・・


元カノ様じゃなくても、あれだけのルックスに性格だ。

何もしなくたって、女性が寄ってくるだろうし
仕事場にだって、たくさん女性がいるわけだし


どんな可能性だってある・・・


携帯をぎゅっと握りしめ考え込んでいると


携帯のバイブが急に鳴りビックリして落としそうになってしまいながらも

画面を見ると、祐二の名前だ。

ワン切りかと思い様子を伺いつつ

違う、これは普通に電話だ!


慌てて通話ボタンを押し


「もしもし?」

「ちひろ?」

「うん?」

「俺、多分インフルっぽいから
ちひろ、知り合いとかの家に避難した方がいいかも」

インフル!?で・・何で私が避難?

頭の中に疑問しか浮かんでこないわけで・・
< 164 / 213 >

この作品をシェア

pagetop