利害関係から恋愛へ発展する方法
ドンドンドンっ!

焦りもあり、力強く扉をグーで叩き

「祐二、祐二大丈夫?」

そう扉を叩きながら名前を呼ぶと

ようやく


「だから、俺インフルだっつーの・・・」

気だるそうな声が聞こえる。


「熱あるんだと思って
飲み物買ってきたから。」

「あー・・そこ置いといてくれたら・・」


声が本当にしんどそうだ。


どうしよう。こういう時

彼女だったら扉開けて部屋に入れるけど・・・

ダメだ。こんな事ばっかウダウダ考えてる場合じゃないし。


「祐二、開けるよ?」


時には強引さが必要な時もある。

そう自分に言い聞かせるように

扉を静かに開けた。
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