利害関係から恋愛へ発展する方法
薄暗くて全然見えない・・・

「祐二、大丈夫?電気つけてもいい?」

「だーかーらー、俺インフルだって・・」

奥のベッドから声は聞こえるけど
薄暗さで全然見えない。


「いいから。電気つけていい?」

「うつっても知らねぇかんな」

そんな言葉と同時に部屋が急に明るくなった。


小さめのガラステーブルに2人掛け用くらいのソファーだけが置かれていて

少し低めのベッドの上に横向きに寝ている祐二の姿があった。


勇気を振り絞るように、足を進め

横になり目を瞑っている祐二の顔を触ってみると

案の定、すごく熱い・・・

一体何度あるのか分からないけど
こんなに熱いなら
とりあえず冷やさなくちゃ。

ドラッグストアの袋から冷えピタを取り出し


「おでこに貼るやつ買ってきたから貼るよ」

「つめてぇ・・・さみぃ・・・」

真っ黒の布団を顔の真ん中まで大きく被り

静かな寝息をたてている。

こういう時どうすればいいのか分からない。

でも、自分だったら・・・
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