利害関係から恋愛へ発展する方法
考えすぎて躊躇してしまっている私に

「嫌なら別にいいや」

ぶっきらぼうにそんな事を言われてしまっている。


「そんなんじゃないし」


そう言いながら、祐二の隣に勢い良く寝転ぶと


「電気消すぞ」

一気に薄暗くなってしまった部屋。

どうしよう。寝返りがうてなくなってしまった。


祐二の横向きと同じ方向を向いて寝転んでしまった私は、せっかくの夢のようなひとときなのに

祐二の顔すら見れず・・・
壁がうっすら見えるのみだ。


寝息だけが背後から聞こえるものの

反対側を向く勇気はない自分。

あぁ・・・せっかくのこの時間が・・・


こんなチャンス二度とないかもしれないのに・・
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