利害関係から恋愛へ発展する方法
薄暗いけど、こんな間近で祐二を見れる日がくるなんて・・・

あぁ、この顔を触りたい。

この髪を触りたい。

何なら思いきり抱き締めたい。

この祐二の香りの中で祐二の胸に顔を埋めたい。


って・・・私は病気で弱ってる人間に何を考えてしまってるんだ。


変態が進化していってるではないか。


「すっげぇ視線感じるんだけど・・・」

「え!?ご、ごめ・・つい・・」


そりゃ、変態が進化しつつある女が

目の前でじーっと見てたら

殺気なるものを感じるかもしれない。


「ちひろさぁ、俺の事すげぇ好きだろ(笑)」


ど直球すぎる言葉に固まってしまった。


視線を外すしかできず、黙り込む私に


笑っているだけの祐二。


「何か、薬効いてきたのか
だいぶ体楽になってきたわ」

「そ、それなら良かった・・」


・・・・・・沈黙なんだけど。


これって、薬効いて良くなったから
私に部屋に帰れって事なのかな・・・

変な風に空気読みすぎる自分が心底嫌だ。


「あ・・・じゃ、私部屋に・・・」

起き上がろうとする私を見ながら

「何で?ここで寝るんじゃなかったのか?」

右手で肘をつき私の顔を見下ろすように見ている

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